資格試験の参考書を買って3日で本棚に眠らせてしまうこと、これまで何回あっただろう。
今回もそうだった。休日の朝、「よし今日から本気でやるぞ」と机に向かったのに、30分もしないうちにスマホを触っている。「自分は集中力がないダメな人間だ」と思い込んでいました。
そんな時に書店の学習法コーナーで目に留まったのが「独学大全」。分厚さに驚きつつ手に取ったら、帯に「三日坊主のための本」とあって、思わずレジに持って行きました。
「やる気」の問題じゃなかった
著者は読書猿さん。正体を明かさず活動する謎の読書家・作家で、ブログ「読書猿Classic」で長年独学法を発信し続けてきた方です。この本はその集大成として、700ページ超のボリュームで書かれています。
読み始めてまず衝撃だったのは、「続かないのは意志が弱いからではなく、やり方を知らないだけ」という一貫した主張。精神論はゼロで、55個の具体的な技法だけが淡々と並んでいる構成に、これまでの自己啓発本とはまったく違う手応えを感じました。
本の核心:印象に残った技法
この本は55の技法を「やる気が出ない」「続かない」「わからない」など、悩みの種類ごとに引ける事典のような作りになっています。特に効果があったものを紹介します。
① 記録の技法
やったこと・やらなかったことを、ただ記録するだけの方法。評価も反省もせず、事実だけをノートに書く。最初は「意味あるのか」と半信半疑でしたが、続けるうちに「サボった日」が可視化されて、それ自体が抑止力になることに気づきました。
② 継続の技法(行動を小さくする)
「毎日1時間勉強する」ではなく「机に座って参考書を1ページ開くだけでいい」というレベルまでハードルを下げる方法。1ページ開けば、大抵はそのまま続けたくなる。この「始めるための小さすぎる目標」という発想が、三日坊主だった自分には目からウロコでした。
③ コーネル・メソッド(ノート術)
ノートを3分割し、メモ・要点・要約を分けて書く方法。今までは板書をそのまま写すだけでしたが、この形式に変えてから「後で見返して理解できるノート」に変わりました。復習の効率が体感で倍近くになりました。
④ OPERA法(読解の技法)
概観→質問→読解→暗唱→再考、という5段階で教材を読み進める方法。ただ最初から読むのをやめて、この手順に沿ったところ、同じ参考書でも頭に残る量が明らかに変わりました。
読んでから変わったこと
まず「記録の技法」を試験勉強に導入しました。毎日、やったページ数だけを手帳に書く。評価はしない。それだけなのに、1ヶ月続いた時点で「今までにない継続」に自分でも驚きました。
次に「継続の技法」を使い、朝の勉強のハードルを「参考書を開くだけ」まで下げました。以前は「今日は疲れてるからいいや」と丸ごとサボっていたのが、開くだけならできる。開けば大抵15分は読んでしまう。この積み重ねで、結果的に平日はほぼ毎日机に向かえるようになりました。
そして迎えた資格試験当日、模試の頃には合格ラインに届かなかったのに、本番では自己ベストで合格。「量」より先に「仕組み」を変えたことが効いたと実感しています。
こんな人に読んでほしい
- 資格や語学の勉強がいつも3日で止まってしまう人
- 「自分は意志が弱い」と思い込んでいる人
- ノートを取っても後で見返さない人
- 参考書を読んでも内容が頭に残らない人
- 独学で何かを身につけたい社会人・学生
辞書のように分厚い本ですが、全部読む必要はありません。自分の悩みに合う技法だけを拾い読みするだけで十分に効果があります。気になった方はこちら↓

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読み終えて
「継続できないのは根性が足りないから」と、ずっと自分を責めてきました。でもこの本を読んで、必要だったのは根性ではなく「仕組み」だったんだと気づかされました。
三日坊主を繰り返してきた人ほど、この本の効果を実感できると思います。分厚さに気後れせず、まずは今の自分の悩みに一番近い章だけでも開いてみてほしいです。

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