同期が次々とチャンスを掴んでいくのに、自分にはいつも運が回ってこない。そう思っていた時期がありました。
「あの人は運がいいだけ」「自分にはツキがない」。うまくいかないことがあるたびにそう考えて、諦めることに慣れてしまっていた気がします。
そんな時に書店で目に入ったのが「「ツキ」の科学」というタイトル。「運をコントロールする技術」という副題に半信半疑になりながらも、藁にもすがる思いで手に取りました。
運は「性格」でも「偶然」でもなかった
著者のマックス・ギュンターは、以前紹介した「マネーの公理」と同じ人物。この本では、20年以上かけて1,000人以上の人生を調査し、運がいい人と悪い人に共通する特徴を導き出しています。
読んで衝撃だったのは、「運」を精神論や偶然の産物として扱っていない点でした。統計と実例をもとに、運がいい人には共通する「行動パターン」があると科学的に説明されています。
本の核心:幸運な人に共通する5つの特徴
この本で紹介されている、幸運な人に共通する特徴を紹介します。
① 社交性の高さ
幸運な人ほど、人とのつながりが広い。チャンスは人を介してやってくることが多いため、単純に「知り合いが多い人」ほど声がかかる機会も増える。運がいいのではなく、機会に触れる回数そのものが多いだけだと知りました。
② 直感を軽視しない
ただの勘ではなく、これまで見聞きした事実の蓄積から生まれる直感を大事にする。「なんとなく嫌な予感がする」を無視せず、根拠のある違和感として扱う姿勢が印象的でした。
③ 十分な情報を得たら大胆に決断する
迷い続けて機会を逃す人と、幸運な人の違いは「決断の速さ」。情報がある程度集まった時点で、勇気を持って動く。完璧な情報を待っている間に、チャンスは他の人のものになってしまいます。
④ ラチェット効果(引き返す力)
物事がうまくいかなくなった時、すぐに立ち止まって方向転換できる力。一度始めたことを意地で続けてしまう自分には、一番耳の痛い指摘でした。
⑤ 悲観的な予測にも備えて動く
「うまくいくはず」だけでなく「うまくいかなかった場合」も想定して準備しておく。楽観だけで突き進まないからこそ、想定外の事態にも慌てず対応できると気づかされました。
読んでから変わったこと
まず、人と会う機会を意図的に増やしました。以前は「誘われたら行く」という受け身の姿勢でしたが、自分から声をかけるようにした。すると、思いがけない仕事の相談を受ける機会が増えました。
次に、「なんとなく気になること」をメモに残す習慣をつけました。以前は気のせいだと流していた違和感を、後から見返せる形にしたことで、実際にトラブルを未然に防げた場面がありました。
そして、迷った時に「情報が8割集まったら動く」という基準を決めました。完璧を待って動けなかった過去の自分と比べると、行動のスピードが明らかに上がりました。
こんな人に読んでほしい
- 「自分は運が悪い」と思い込んでいる人
- チャンスをいつも他人に取られている気がする人
- 決断が遅く、機会を逃しがちな人
- 一度始めたことをやめられずに損を重ねる人
- 成功者の「運」の正体を知りたい人
運を精神論ではなく行動パターンとして解説してくれる、数少ない一冊です。気になった方はこちら↓
読み終えて
「運がいい人は生まれつき特別」だと思い込んでいましたが、この本を読んで、運とは行動パターンの積み重ねの結果なのだと考えが変わりました。
チャンスは平等に降ってきているのに、それに気づいて掴める行動を取っているかどうかが差になっている——そう思うと、「運がない」という言い訳ができなくなりました。
「自分には運がない」と感じている人ほど、読んで行動を変えるきっかけになる一冊だと思います。

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